カテゴリー
例会報告 活動履歴 野田 関宿

第2回例会川崎監督講演会開催報告

立ち位置(見る場所)が変わると全く景色が変わる。
そんな目から鱗のようなお話を伺った。

昨日 2018年9月19日 柏法人会青年部会例会に長年の悲願だった中央学院大学教授 川崎先生をお迎えした。川崎先生は陸上部監督(箱根駅伝監督)としてもご活躍されている。

襷のかけ方で子供たちの精神状態が分かる

ほとんどの人はテレビや新聞など画面や紙面上でしか川崎監督の事は知らないだろう。
華やかに映っている映像の裏での御苦労は大変なものだとお話が進んでいくうちに伝わってきた。

今回の講演では先生は愚痴のような苦労話は一度もされなかったが、我々が想像できない事ばかりの話だった。

まず箱根駅伝の沿道での観客。テレビではしっかり選手だけを応援しているものばかりと思ったが、なんと先生や生徒などへのヤジが多いというから驚いた。
さらに 沿道だけにとどまらず クレームが主催者側やテレビ局に入るので相当に気を遣わねばならないそうだ。

具体的には
沿道の声援に先生が応えないと「無視するな!」とクレーム。
先生が飲み物を飲むと「生徒が頑張っているのにのんきに飲み物を飲むな!」とクレーム。
等々。

監督業も 川崎先生は 大学の教員でありながら監督を兼務されているが、他の大学は専属の監督を迎え入れられている。

また時代の変化も映し出しランナーの平均速度も 初期の大会での草履の時は時速約15km位だったのが、今は24,5Kmまで上がっている。それは靴の進化が要因のようである。


オリンピックもそうだが商業ベースになっているのでお金や知名度のあるところとないところではスポンサーが付いたりと雲泥の差になっているようだ。

更に言うと新規に箱根駅伝参入はほぼほぼ不可能に近いようである。
当初中央学院大学と言えば知名度もお金もない中で、川崎先生の地道なご努力を続けられ更には結果を出していることに対して本当に敬服する。

そんな川崎先生がチーム作りを大切にしている所は
1)地道にコツコツと“当たり前の事をしっかりやる”
当たり前の挨拶から、部員には授業への出席をさせることを徹底

2)“後の人の事を考える”
トイレの後に入る人の為に綺麗に使う等次の人への思いやり

3)”チームを好きにさせる”
チームが好きではなければ、目的を見失うため、定期的な親睦会等を開催

そして
子供たちの指導方法として意識されていることは
1)子供たちを否定から入らない
最初に否定をしてしまうとその後は全く聞く耳を持たなくなるそうだ。

2)個性を尊重
やはり 本人を認めてあげ良いところを伸ばす

3)弱点を気付かせる
怒ると叱るとを使い分け 弱点を克服させている

今回1時間という短い時間だったが参加者皆が自企業や家族などの若い子と接する良い方法として有意義な時間であったのは間違えない。

場所を変えた2次会では、
中央学院大学OBもメンバーも居る中、少しでも生徒たちのお役に立ててもらえるよう部会員皆からの志をお渡しさせて頂いた。

我孫子でのロードワークは一部の住民の反対により5年前位から無くなったそうで、関宿支部からは「是非関宿で!」と温かい声援を受けながら終始和やかに行われた。